2014/09/21
三重県津市の矯正歯科、津のまち矯正歯科です。
矯正治療を始める前には検査を行いますが、そのひとつに歯型取り(印象採得)というのがあります。粘土のようにやわらかいペーストをお口の中全体に入れて、数分で固まってくるというものです。
これまで何度か「これって何でできているんですか?」と聞かれたことがあります。リンガル(舌側)矯正治療などはシリコーンラバー印象材というものでとることが多いですが、一般的にはアルジネート印象材というものを使用します。
主成分はアルギン酸アルカリ塩で、その他に硫酸カルシウムやケイソウ土が主な組成です。ハイドロコロイドであり、水と混ぜると網状構造のゲルを生成して固まるという仕組みです。
ハリウッドの特殊メイクなどにも使われたりするらしいですが、あんまり美味しくなくできれば他のやり方でできればいいのですが・・・。最近では光をあてて歯の凹凸を撮影し、デジタルとして再構築する方法もヨーロッパでは少しずつ始まっているようです。日本でも安価で実用的になる日が来るといいですね。