2014/05/12
三重県津市の矯正歯科、津のまち矯正歯科です。
以前、不正咬合を予防するという記事を3回に分けてお話しました。
その不正咬合の予防をおうちで行った末、それでも学校の歯科検診などで不正咬合を指摘されてしまったお子さんをお持ちのお母様に、今日は咬合を育む『咬合育成』についてのお話をさせて頂きます。
咬合育成とは、お子さんの歯並びを乳歯の頃から専門家の歯科医師が診ることで将来歯並びが悪くなる兆候がみられた場合に早期に発見し、その問題が固定・重症化してしまう前に改善してお子さんの将来の咬合を育んでいくというものです。
例えば、早いお子さんで3~4歳くらいの頃から寝ている間にだけ装着する矯正装置が必要になるケースもあります。1歳くらいから下顎を前に出す癖がありそのままそれが定着してしまった、などでお子さんが将来的に下顎前突になる可能性がある場合です。
この装置、年齢的にも難しいものがありなかなかつけてくれないお子さんもいらっしゃいますがきちんと装着されたお子さんはこちら側も思わず「よかったね」と思うほど改善されます。
また、ガッチリと隙間なくきれいに並んだ乳歯だったお子さんが永久歯に生え替わるにつれてガタガタになってきたケースなどは、歯の大きさと顎の大きさとのバランスが合っていない可能性が高いため、取り外しのできる矯正装置をつけ顎の成長を適切に誘導してあげることで咬合育成をしていきます。
咬合育成は骨格的なところから不正咬合の問題を解決するため、多くの場合抜歯はなく少ない負担で大きな効果を得ることが出来ます。
しかし、時期は限られています。個人差はありますが上記の3~4歳のケースを除き大体は前歯の生え替わった7歳ごろに開始し小学校高学年までに終了します。
そのため、そのタイミングが大切になってきます。
お子さんの歯並びはあっという間に変化します。適切な時期に適切な咬合育成を行うために、お早めに専門の矯正歯科医にご相談ください。
副院長:佐藤佳見
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